門坂
Amazonのパフォーマンスとは?なぜ改善が必要?
Amazonでは「注文不良率」「出荷遅延率」「出荷前キャンセル率」「追跡可能率」といったパフォーマンスが設けられています。
まずは各パフォーマンスと目標値について理解しましょう。
パフォーマンス | 目標値 | 詳細 |
出荷遅延率 | 4%未満 | 出荷予定日より後に出荷通知された割合 |
出荷前キャンセル率 | 2.5%未満 | 出品者の都合でキャンセルされた注文の割合 |
追跡可能率 | 95%超 | 有効なお問い合わせ伝票番号が付いている割合 |
注文不良率 | 1%未満 | お客様から返品や不良品の申請があった割合 |
Amazonでは、各パフォーマンスごとに「目標値」が定められています。
まずを上記表を参考に、自身のパフォーマンスをセラーセントラルのパフォーマンスメニューから確認してみましょう。
この目標値を下回ると、アカウントが停止されるリスクがあります。
目標値を下回りそうな項目があれば、下記内容を参考にパフォーマンスを改善していきましょう。
Amazonのパフォーマンス改善方法をケース別に紹介
Amazonのパフォーマンス改善方法をケース別に紹介します。
出荷遅延率を改善する方法
出荷遅延率の改善には下記方法を試してみましょう。
注文から出荷までの日数を調整する
一番簡単に出荷遅延率を改善する方法は、注文から出荷までの日数を調整することです。
現在、ギリギリの出荷作業日数を設定している方は、1日でも良いので増やしてください。
注文から出荷までの日数が短いほど、売上は伸びますが、アカウントが停止されることを考えれば、最善な対策といえるでしょう。
FBAを活用する
現在、自己商品を発送している場合は、FBAの利用をおすすめします。
注文数が多く、配送業務が追い付かないという理由で出荷遅延率が上がっているのであれば、FBAの利用が一番適しています。
FBAは商品の発送から梱包までを全てAmazonが対応してくれるサービスです。
FBAの利用方法については下記記事を参考にしてください。
Amazon FBAには登録すべき?【特徴と登録方法を徹底解説】出荷前キャンセル率を改善する方法
出荷前キャンセル率の改善には下記方法を試してみましょう。
商品発送せずに出荷通知をし、すぐに全額返金する
商品発送せずに出荷通知をし、すぐに全額返金する方法であれば「出荷前キャンセル率」にカウントされずに、商品発送をキャンセルすることが可能です。
ただし、返金処理には返金手数料(販売手数料の10%)がかかります。
また、購入者に謝罪のメッセージを送り「キャンセルリクエスト」を送信するよう依頼すると、出品者都合ではなく、購入者都合でのキャンセルとなるため、出荷前キャンセル率は増加しません。
販売分母を上げる
一時的に廉価品を大量に販売して分母を上げる方法も有効です。
この方法は、すべてのパフォーマンス改善で有効といえます。
例えば、これまでに商品を100個販売しており、その内、3件が出荷前キャンセルになっている場合は「出荷前キャンセル率」が3%となり危険です。
しかし、一時的に廉価品を数十個販売できれば、「出荷前キャンセル率」をギリギリのラインである2.5%以下に抑えることができます。
至急「出荷前キャンセル率」を下げたい方は、試してみましょう。
追跡可能率を改善する方法
追跡可能率を改善するには、Amazonのシステム上で追跡できる配送会社を利用しましょう。
Amazonで追跡に対応している配送会社は下記図を参考にしてください。
注文不良率を改善する方法
注文不良率はお客様からのクレーム率です。
改善には注文不良率の原因となる下記3点に対しての対策が必要となります。
- 低評価率の対策
- Amazonマーケットプレイス保証申請率
- クレジットカードのチャージバック率
低評価率の対策
低評価率とは、お客様から低評価(☆1~2)をもらった割合です。
Amazonでは低評価をもらうと、注文不良とみなされてしまいます。
低評価をもらわないための対応をするのが一番ですが、日頃から良い評価をもらうための対策を実施して、低評価率を下げておくのがベストです。
しかし、ほとんどのユーザーはAmazonで商品を購入しても、自分から評価するケースは少ないので、商品を購入頂いたお客様にサンクスメールを送るのが有効です。
サンクスメールは、お客様に「Amazonの評価をつけてください」とお願いするメールです。
セラーセントラルTOP > 注文タブ > 注文管理 > 注文の詳細 >レビューをリクエストする、を選択すれば、サンクスメールが送れるので試してみましょう。
Amazonマーケットプレイス保証申請率
Amazonでは、お客様にAmazonマーケットプレイス保証申請をされると、注文不良とみなされます。
Amazonマーケットプレイス保証申請は、お客様を購入トラブルから守るためのサービスです。
配送料を含めて注文の合計金額30万円までをAmazonが保証してくれます。
通常購入トラブルがあった場合、お客様は出品者に連絡して、返金・返品処理の依頼をします。
これに出品者が応じなかった場合、最後の手段として、Amazonマーケットプレイス保証申請が用意されています。
ということは、Amazonマーケットプレイス保証申請率を上げないためには、お客様とトラブルがあっても、よほどのことでない限りは、出品者が折れて、お客様の要望通りに対応してあげる必要があるということです。
クレジットカードのチャージバック率
Amazonでは、お客様にクレジットカードのチャージバックを利用されると、注文不良とみなされます。
クレジットカードのチャージバックとは、クレジットカード会社が設けている保証制度です。
マーケットプレイス保証申請と似ていますが、Amazonではなくクレジットカード会社がお客様に払い戻しをするといった違いがあります。
こちらも、出品者がお客様からのクレームに対応しなかった場合の最後の手段となるので、マーケットプレイス保証申請と同様に、お客様の要望通りに対応してあげる必要があります。
まとめ
Amazonには下記のようなパフォーマンスが設けられています。
- 注文不良率
- 出荷遅延率
- 出荷前キャンセル率
- 追跡可能率
そうならないためにも、下記対策が必要になります。
- 注文から出荷までの日数を調整する
- FBAを活用する
- 商品発送せずに出荷通知をし、すぐに全額返金する
- 販売分母を上げる
- レビューリクエスト機能を活用する
- お客様の要望通りに対応する
門坂
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