門坂
Amazonアカウントの閉鎖とは?
Amazonのアカウント閉鎖とは、自身のアカウントにアクセス不可となり、Amazon上での販売が実施できなくなることです。
ただ、販売ができなくなるだけではなく、売上金が90日間保留されるため、キャッシュフロー面でも影響があります。
また、FBAを利用している場合は、30日以内に返品手続きをしないと、Amazonに商品を全て破棄されてしまいます。
アカウント閉鎖になった場合は、基本的に復活は難しいと言われています。
Amazonのアカウントの停止と閉鎖(削除)の違い
アカウントの停止はあくまで、閉鎖までの一時処理です。
Amazonで販売できないのは、閉鎖と同じですが、パフォーマンス改善計画書を提出するとアカウントが復活できる可能性があります。
ただし、アカウントの停止には、17日間という有効期限があります。
これを過ぎてしまうと「アカウント停止」→「アカウント閉鎖」に切り替わってしまうので、この期間中に、なぜアカウントが停止されたかを確認して、パフォーマンス改善計画書を作成しなくてはいけません。
売り上げ金に関しては、閉鎖と同様で90日間保留されます。
なぜ?Amazonのアカウントが閉鎖・停止してしまうのか?
なぜ?Amazonのアカウントが閉鎖・停止してしまうのか?その理由について紹介します。
理由は主に下記3つが原因と言われています。
- 規約違反・法律違反
- パフォーマンスの低下
- Amazonの閉鎖アカウントと紐づいている
規約違反・法律違反
1つ目の理由は、Amazonの規約に違反した場合です。
「コピー品などの偽物販売」「複数アカウント運用」などをした場合、一発でアカウント閉鎖になる可能性があります。
Amazon利用規約を確認して、違反事項がないか確認しておきましょう。
また、法律違反によってもAmazonのアカウントが閉鎖・停止になる可能性があります。
例えば、健康食品の商品ページに「血液がサラサラになります」「朝と晩に2粒ずつお飲みください」と記載しただけでも薬機法違反となります。
薬機法では、健康食品などで、医薬品とみなされる表現が禁止されているためです。
Amazonでは、禁止されている商品広告・宣伝に関する一般的なルールも定められているので、こちらも合わせて確認しておきましょう。
パフォーマンスの低下
2つ目の理由は、Amazon上でのパフォーマンス低下です。
Amazonで商品を出品する上で「キャンセル率」「出荷遅延率」「注文不良率」が一定の数値を超えると、アカウントが停止される可能性があります。
それぞれの詳細は下記の通りです。
出荷前キャンセル率
出荷前キャンセル率は、何かしらの理由で商品をお客様に届けられなくなった割合です。
キャンセル率が2.5%を超えると、アカウント停止のリスクが高くなります。
2.5%ということは、40件の注文に対してキャンセルを1件までに抑えておく必要があるということです。
出荷前キャンセル率は、出品者都合のキャンセルのみカウントされる仕組みになっているので、購入者からキャンセル依頼を申請して手続きをすれば、出荷前キャンセル率として反映されないようになっています。
お客様からキャンセルしたいという連絡がきたときは、出品者側でキャンセル処理するのではなく、お客様の方から「注文履歴 > キャンセル依頼を選択」より、申請してもらうように案内しましょう。
出荷遅延率
出荷遅延率は、出荷予定日より後に出荷通知が送信された注文の割合です。
出荷遅延率が4%以上になるとアカウント停止の可能性があります。
Amazonでは「出荷作業日数」を設定できるので、こちらを適切に設定することで出荷遅延率の上昇を防げます。
注文不良率
注文不良率は、お客様から返品や不良品の申請があった割合です。
注文不良率が1%を超えると危険になります。
また、注文不良率には、マーケットプレイス保証申請数も関係してきます。
マーケットプレイス保証申請は「出品者が返品返金に応じない場合にお客様が使う最終手段」です。
お客様にマーケットプレイス保証申請をされてしまうと、注文不良とみなされるので注意が必要となります。
マーケットプレイス保証申請は、お客様が出品者に連絡した48時間後から申請できるようになっているので、それまでに返金・返品対応するのがポイントです。
Amazonのパフォーマンス改善ガイドAmazonの閉鎖アカウントと紐づいている
3つ目の理由は、Amazonの閉鎖アカウントと紐づいている点です。
以前、Amazonでアカウントが閉鎖された個人情報と同じ内容で、新規アカウントを作成した場合、Amazonの閉鎖アカウントと紐づいているということで、アカウント閉鎖になってしまう可能性があります。
Amazonでは、登録情報はもちろん、ログイン時のWi-fi情報まで常に監視されているため注意が必要です。
購入者としてもAmazonのアカウント閉鎖になる可能性もある
Amazonでは出品側としてだけではなく、購入者としてアカウント閉鎖・停止になる可能性もあります。
購入者側として気を付けてなくてはいけないのが「カスタマーレビューポリシーの違反」です。
例えば「自分で出品している商品を購入して、レビューを投稿する」といった行為は「カスタマーレビューポリシー違反」となります。
また、ライバル出品者の商品に対して、悪いレビューを投稿するなどの行為も禁止されているので、注意しましょう。
Amazonのアカウント閉鎖からの復活手順
Amazonのアカウントが閉鎖された場合は、Amazonに対して謝罪する必要があります。
規約違反であれば「なぜ規約違反を犯したのか」「具体的な改善策」を明記したパフォーマンス改善計画書を提出します。
ただし、アカウント閉鎖からの復活は、難しいと言われているため、自身で難しいと判断した場合は、新しいアカウントを作成する方法が有効です。
新しいアカウントを作成するときは、先ほど紹介したように、閉鎖アカウントと紐づいていると認識されると、再度アカウントが閉鎖になるため、新たに下記内容を準備する必要があります。
- 電話番号
- 新しいパソコンとインターネット環境
- 住所
- 銀行口座とクレジットカード情報
電話番号は格安のプロバイダと契約し、住所に関してはレンタルオフィス・バーチャルオフィスを契約するなどの手間が発生します。
接続環境に関しても、新たにWifi環境を構築するなどの対策も必要です。
Amazonのアカウント停止からの復活手順
Amazonのアカウント停止からの復活手順について紹介します。
停止からの復活は下記手順を実施しましょう。
①アカウントが停止された理由を知る
まず、アカウントが停止された理由を把握します。
アカウント停止の場合、Amazonからメールが届くので内容を確認してください。
その後、念のため自身のセラーセントラルのステータスも確認しましょう。
キャンセル率が高いのが原因で、アカウントが停止になったのであれば、ステータスのキャンセル率を確認します。
その他の「出荷遅延率」「注文不良率」についても、問題がないか確認しておきましょう。
ステータスはセラーセントラルの「パフォーマンス」→「アカウント健全性」から確認できます。
②パフォーマンス改善計画書を作成する
続いて、確認した原因を改善するためのパフォーマンス改善計画書を作成します。
Amazonのパフォーマンス改善計画書では下記内容の記入が必要です。
- 問題の根本原因
- 問題を解決するためにどのような措置を実行するか
- 今後、問題が発生しないようにするための対策
- 他の販売経路と在庫を共有しており、在庫切れが発生した
- 仕入先に発注したら商品が欠品していた
- 在庫がない商品の出品ステータスを変更するのを忘れていた
原因を特定できたら、問題を解決するための措置と改善策を考えていきます。
「他の販売経路と在庫を共有しており、在庫切れが発生した」が原因であれば、在庫管理ツールを利用して、リアルタイムの在庫管理を実施する。
対策としては、今までの販売履歴を元に、最適な仕入れ数を再度計算するといった方法が有効かと思います。
この内容と謝罪文を合わせてAmazonに提出しましょう。
③Amazonからの連絡を待つ
パフォーマンス改善計画書を提出したら、Amazonからの連絡を待ちます。
これには数日かかる場合があります。
改善策が拒否された場合は、Amazonから言われた内容に応じて、再度対策を考えます。
まとめ
Amazonのアカウント閉鎖について紹介しました。
Amazonのアカウントが閉鎖になってしまう原因は下記3つです。
- 規約違反・法律違反
- パフォーマンスの低下
- Amazonの閉鎖アカウントと紐づいている
万が一Amazonのアカウントが閉鎖してしまった場合は、Amazonにパフォーマンス改善計画書を提出しなくてはいけません。
パフォーマンス改善計画書を作成する時は、問題の根本原因を明確にして、問題を解決するための措置と、今後問題が発生しないようにするための対策を明記する必要があります。
門坂
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