Amazon転売は違法?違法となる行為を知ろう!【正しい転売ルールも解説】

Amazon転売は違法?違法となる行為を知ろう! 【正しい転売ルールも解説】

門坂

今回はAmazon転売は違法?違法や規約違反となる行為を解説します。正しい転売ルールも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

Amazon転売は違法?

Amazon転売は違法?

Amazon転売はきちんとルールを守れば違法ではありません。

Amazonで転売をはじめる際に、転売は違法行為なのではないかと考える方が少なからずいらっしゃいますが、注意しなければならないケースを除けば違法性はなくビジネスとして成り立ちます。

Amazon転売は違法ではない

そもそもAmazon転売とは、仕入れ先から購入した商品をAmazonで販売して差額の利益を得る行為です。

法律上、商品を転売することは違法行為ではありませんが、転売以外の点で違法性が問われてしまう可能性があります。

違反内容
チケットの転売 迷惑防止条例違反
偽ブランド品の販売 商標法違反
無免許営業 古物営業法違反

こちらは一例ですが注意が必要なルールがいくつか存在します。

後ほど転売が禁止されている商品や違反内容を詳しく解説しますので、最後までご覧ください。

アカウント停止や削除の場合もあり

ルールを守ったAmazon転売を行わないと、最悪逮捕や罰金が科せられることもあります。

また、違反行為およびAmazonの規約違反の処罰を受けた場合、Amazonアカウントも停止や削除も余儀なくされます。

Amazonアカウントの停止の場合、改善案がAmazonに承認されればアカウントが再開できますが、アカウント削除となってしまった場合は以下の処置が下されます。

  • Amazonでの出品不可
  • 売上金90日間の保留
  • FBAを利用している場合、すべての在庫を返品
アカウント削除は非常に重い処罰となり、復活はほぼできないと考えたほうがよいでしょう。

そうならないために‘’Amazon転売における違法行為とはどんな内容なのか‘’を解説しますので、当てはまる項目がないかしっかりと確認しましょう。

Amazonのアカウント閉鎖とは?【アカウント停止・閉鎖からの復活手順も紹介】 Amazonのアカウント閉鎖とは?【アカウント停止・閉鎖からの復活手順も紹介】

Amazon転売での違法行為

Amazon転売での違法行為

Amazonで商品を販売するだけなら違法にはなりませんが、状況次第では転売やせどりが違法となってしまうケースもあります。

複数の事例を紹介しますので、Amazon転売をしている方やこれから始めようと考えている方は参考にしましょう。

無免許営業【古物営業法違反】

無免許営業【古物営業法違反】

Amazonに限らず‘’利益目的で商品を販売する‘’、‘’商品を仕入れて販売する‘’際は、「古物商許可証」が必要です。

古物営業法とは、中古品やリサイクル品などの古物を取引する際のルールを定めた法律を指します。

古物商許可証とは、商品を販売する際に必要となる許可証であり、転売やせどりを行う際は必ず用意しなければなりません。

古物商許可証を用意せず、転売を行っている場合は古物営業法違反となり、逮捕や書類送検に至るケースがありますので注意が必要です。

しかし以下の場合は、古物商許可証が必要ありません。

  • 自宅にある不用品をメルカリで販売
  • 知人から頂いたものを販売
  • オリジナルやハンドメイド作品を作成して販売
上記のようなケースは利益目的の販売でも古物として認められないので、古物商許可証は必要ありません。

ですが、「商品を仕入れて物販でビジネスをしよう」と考えている方は、必ず古物商許可証を取得しましょう。

チケット転売【迷惑防止条例違反】

チケット転売【迷惑防止条例違反】

チケットの「不正転売」や「高額転売」は禁止されており、迷惑防止条例違反となります。

お金を支払って購入するチケットであれば、すべて規制の対象となります。

規制がかかるチケットの例は下記の通りです。

  • コンサートやライブのチケット
  • テーマパークのチケット
  • スポーツ観戦のチケット
  • 劇や舞台などのチケット
もともとコンサート会場などの現場でのチケット高額転売は、都道府県の条例にて規制されていたものでしたが、販路がネットにまで拡大したため「チケット不正転売禁止法」が2019年8月より施行されています。

「チケット販売を行う際は、販売価格以上の値段(定価以上の高額)で販売してはいけない」という法律が定められ、違反すると‘’1年以下の懲役、または100万円以下の罰金‘’が科せられます。

法律改正後もさまざまなプラットフォームを介して高額転売を行う人が後を立ちませんが、最悪逮捕となるケースも多いので絶対に取り扱わないようにしてください。

偽ブランド品の販売【商標法違反】

偽ブランド品の販売【商標法違反】

Amazonに限らず偽ブランド品を転売してしまうと、商標法違反となります。

市場に出回っているブランドメーカー品は商標によって守られているため、販売しているメーカーの著作権を侵害した場合、著作権違反にも繋がります。

商標法違反はブランド品だけではなく、通常の販売メーカー品も対象となります。

偽ブランド品も製造はもちろん、模造品や粗悪なコピー品などがAmazonで販売されているのを目にすることがあるかと思いますが、すべて商標を侵害しているため商標法違反としていつ訴えられてもおかしくありません。

特にランキング上位にある人気アニメのキャラクターグッズなどを知らずに販売し、逮捕されてしまうというケースも少なくありませんので、商標を侵害してしまわないように今一度Amazonで販売する商品を見直してみましょう。

海外輸入サプリ・化粧品の販売【薬機法違反】

海外輸入サプリ・化粧品の販売【薬機法違反】

海外輸入のサプリや化粧品など、海外輸入の商品を無許可で販売した場合、薬機法違反になります。

化粧品やサプリなどのドラッグストア商品は、回転率が高い商品といえるので仕入れる方も少なくありませんが、その化粧品も状況によっては違法となるケースがありますので注意が必要です。

輸入品販売で低触する可能性がある法律の一例は下記の通りです。

種類 詳細
薬機法 Amazonで転売するには指定の販売許可が必要
食品衛生法 化粧品パレットなどを輸入する際に指定の許可が必要
景品表示法 誇大広告をした際に罰則を受ける可能性あり

海外からサプリや化粧品の輸入を考えている場合、薬剤師など指定の販売許可が必要となることを覚えておきましょう。

衛生商品・マスクの販売【緊急措置法違反】

衛生商品・マスクの販売【緊急措置法違反】

コロナウイルスの影響からマスクや消毒液などの衛生商品が販売規制され、国から緊急措置法が発令されました。

緊急措置法は1950年代に起こったオイルショック以来の発令となりましたが、2021年5月に解除されたため現在は販売しても緊急措置法違反にはなりません。

ですが、感染症流行時に利益目的で仕入れて転売していた場合は、緊急措置法違反とみなされ‘’1年以下の懲役、または100万円以下の罰金‘’が科せられています。

実際に逮捕者が出たこともあり、Amazonで高額転売をしていたセラーはアカウント閉鎖になる事態にもなりました。

コロナウイルス流行時に緊急措置法で規制された商品の一例は下記の通りです。

  • 不織布マスク
  • 布マスク
  • アルコールなどの消毒液
  • うがい薬
  • ハンドソープ
一時的に規制された緊急措置法ですが、今後の情勢によってはまた規制がされる可能性も否定できませんので、十分注意しましょう。

その他無免許での販売【酒税法違反など】

その他無免許での販売【酒税法違反など】

こちらもAmazonに限らず販売には許可が必要になる商品となりますので、販売する前に確認しましょう。

種類 詳細
酒類 【酒税法違反】 酒類小売業免許が必要
たばこ 【たばこ事業法違反】 小売販売業許可が必要
医薬品 【薬機法違反】 医薬品販売事業許可が必要
家庭用マッサージ器 【薬機法違反など】 特定保守医療機器の場合、許可が必要

いずれも許可が必要となる上、無許可販売にもなってしまうので利益目的で仕入れて転売する場合は指定の許可を取得しましょう。

税金の無申告【脱税行為】

税金の無申告【脱税行為】

Amazon転売や物販ビジネスを副業として行っている方は少なくありませんが、副業で得た収入にも納税しなければならない義務があります。

ただし、副業の所得金額が年20万円を超えなければ確定申告の必要はありません。

年間の所得金額が20万円以上であり、今後Amazon転売をビジネスとして展開する場合は必ず納税しましょう。

Amazon利用規約に基づく違反行為

Amazon利用規約に基づく違反行為

Amazonの規定によっては転売やせどりで違反となる行為が存在します。

Amazonの取り締まりは厳しく厳重な対処も行われますので、以下の違反行為には注意してください。

危険物の販売

Amazonでは危険物の販売が禁止されており、必要に応じては許可が必要となる商品があります。

化粧品などの身近な商品が危険物として該当することがありますので、転売やせどりで取り扱う際には注意が必要です。

Amazonで危険物に該当する商品一例は、下記の通りです。

種類 詳細
爆発物・火薬類 爆薬、花火、爆竹、発煙筒
引火性ガス ガスライター、ガスボンベ、カセット用コンロガス、
非引火性ガス 炭酸、消火器、ヘリウム圧縮ガス、炭酸水専用カートリッジ
引火性液体 オイルライター、香水、アロマオイル、ヘアオイル
可燃性物質 マッチ、着火剤、ピンポン玉、カイロ、活性炭
毒物 農薬、ウイルス、培養土(一部)
放射性物質 ウラン鉱石
腐食性物質 水銀を含んだもの、リチウム電池、酢酸、カーバッテリー

中でも炭酸、香水、ヘアオイルやアロマオイルなどは意図せず仕入れてしまうことがあり得ます。

なお危険物として認められているものは輸送が制限されているほか、これらの商品をAmazonで販売する際は、危険物申請をした上で納品する必要があります。

メディア関連商品の高額販売

メディア関連の商品はAmazon転売やせどりでも特に利益になることから高額転売されることが多いといえるでしょう。

ですが、独禁法の観点から‘’新品コンディションの商品‘’を販売する際には、一部規制があります。

以下の商品を販売する際は規制されますので注意が必要です。

  • 雑誌や漫画などの書籍
  • レコード、CD
  • 音楽用テープ
 上記の商品を転売する際は、‘’新品コンディションに限り‘’定価以上で販売してはいけません。

このルールはAmazonに限らずどの販路でも同様、再販価格維持性のもと成り立っており、知らずに高額転売してしまうとAmazonアカウントの閉鎖になりかねませんので覚えておきましょう。

なお新品コンディションのみに限りますので、中古コンディションで販売した場合はその限りではありません。

サクラによるレビュー

Amazonのレビューは、本来購入数の1%といわれており、レビューや評価を故意に増やす行為は違反となります。

サクラレビューとは指定の商品をSNSなどで募った不特定多数の人々に購入してもらい、返金と引き換えに商品のレビューをしてもらう行為です。

サクラレビューを依頼する、レビュワーとして書く場合も規制の対象となりますので注意してください。

無在庫転売

Amazonでの無在庫転売は条件によって違反になるケースがあります。

Amazonでは「メーカーなどから出荷・配送する」「商品の納品書などに出品者の情報を記載する」等の条件を満たした無在庫転売は認められています。

しかし、ネットショップから仕入れた商品を直送するなど、上記条件を満たさない転売は禁止されており、アカウント閉鎖の可能性があるので注意しましょう。

メーカー無保証の商品

Amazonでは商品に不具合が起こり、メーカーに保証を求めた際に保証を受けられないような商品の販売を規制しています。

一般的にメーカー保証は、購入された時点で保証開始されますので、Amazonで家電などを販売する際にはメーカー保証が受けられる商品かどうかを判断して仕入れるようにしましょう。

ですが中古品として販売すればメーカー保証が受けられない商品も販売が可能です。

個人仕入れの商品販売 ※中古ならOK

Amazonで商品を転売する際、個人仕入れの商品だった場合は出品ができません。

Amazonガイドラインは以下としています。

  • 新品として出品できない商品
  • 以下の商品は、Amazonで「新品」として出品することはできません。
  • 個人(個人事業主を除く)から仕入れた商品

引用:Amazon(コンディションガイドライン)

Amazonがこのような規制を行っている理由としては、メーカー保証のトラブルを防止するため、ヤフオクやメルカリなどから仕入れた商品でのトラブルを防止するためだとされています。

ですので、新品・未開封の商品だとしてもほぼ新品や中古コンディションで販売することをおすすめします。

複数アカウントによる販売

Amazonでは申請を行えば複数のアカウントでの運営が可能ですが、無許可で複数アカウントによる販売は規制されています。

Amazonで複数のアカウントを所持するには以下の条件を満たす必要があります。

  • セラーセントラル別で同一ではない銀行口座を開設
  • それぞれのアカウントに別のアドレスが必要
  • 各アカウントでジャンルの異なる商品の販売が必要
  • パフォーマンス指標がすべて良好であること
 意図しないうちに違反行為をしてしまっている方も少なくありませんが、Amazonに違反と認められた場合はアカウントに規制がかかりますので注意しましょう。

違法性のないAmazon転売とは

違法性のないAmazon転売とは

Amazon転売やせどりを違法性なくクリーンに行うため、商品を仕入れる前に以下の方法を実践しましょう。

まずは古物商許可証の取得

Amazon転売を行う際には、必ず「古物商許可証」を取得しましょう。

店舗せどりや電脳せどりで仕入れた商品を販売したいと考えているなら必要な許可証なので、以下の手順を参照してください。

古物商許可証を取得する手順は下記の通りです。

  1. 管轄の警察署に確認をする(個人・法人ともに古物営業を行う地域を申請)
  2. 申請情報を警察署にて所定の書類に入力
  3. 必要書類を確認する(顔写真・住所歴・事務所の見取り図・周辺図など)
  4. 添付資料を確認する(法人のみ、URL登録申請・営業所の確認書類)
  5. 書類を印刷し、警察署に申請する
また申請料は19,000円となり、必要書類を揃えれば申請が可能です。

なお、古物商許可証が必要ないケースは以下のとおりです。

  • ハンドメイド作品の販売(オリジナル商品に該当)
  • 中国輸入でOEM・ODMをしてAmazonで販売(オリジナル商品に該当)
  • 物販を始める資金集めで不用品を販売(営利目的ではないため)
自分で作成したオリジナル商品、自宅にある不用品などは管轄外となりますので許可証なしで販売ができます。

また中国輸入OEM・ODMをメインに販売しようと考えている方も同様です。

ツールを用いた商品リサーチの徹底

古物商許可証を取得できたら、Amazonで販売する商品を仕入れるためにツールの利用をおすすめします。

Amazonリサーチツールに関しては、別の記事で紹介していますので下記のリンクから参照してください。

Amazonリサーチツール15選!【無料で使えるツールも紹介】 Amazonリサーチツール15選!【無料で使えるツールも紹介】

Amazon転売で違法性のない仕入れを行うには

Amazon転売で違法性のない仕入れを行うには、安全な転売方法を理解しましょう。

主に、Amazonでは下記転売方法があります。

転売方法 詳細
国内転売・せどり 国内の小売店などから国内商品を仕入れて国内のAmazonで販売
中国輸入 中国のアリババやタオバオから商品を仕入れて国内のAmazonで販売
欧米輸入 アメリカやヨーロッパのAmazon.comからebayを経由し、国内商品を仕入れて販売
欧米輸出 アメリカやヨーロッパのAmazon.comからebayを利用し、国内商品を輸出して販売

転売方法によって、法律やガイドラインは変わってくるので、まずは自分がこれから挑戦したい転売方法について、調べてみましょう!

まとめ

Amazon転売は違法なのか?またAmazonの規約違反となる行為について紹介しました。

以下に該当する商品の転売は行わず、しっかりとルールを守った方法でAmazon転売を行いましょう。

禁止されている転売 違反種類
無免許営業 古物営業法違反
チケット転売 迷惑防止条例違反
偽ブランド品の販売 商標法違反
海外輸入サプリ・化粧品の販売 薬機法違反
衛生商品・マスクの販売 緊急措置法違反
酒類 酒税法違反
たばこ たばこ事業法違反

門坂

かどさか物販大学公式HPも是非参考にしてください!Amazonに関する個別の質問はLINE@で受け付けているので、お気軽にお問い合わせください!

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